ガンダム ガルマ死 シャア左遷 ランバラル登場のあたり

シャアの左遷から復活まで

ガルマが死んだことでザビ家の家族会議。 デギン公王は暗く悲しみにくれている。ただ静かに追悼したい、大げさな国葬にはしたくない。 ギレンはガルマの死を国威発揚に利用せんとするため国葬を押し通す。父のやり方と対立しているので冷たくみえる。 ドズルは泣く感情が表に現れている。 キシリアはギレンほど冷たくもなく父親を労っている、ドズルほど感情を乱す事もないいない。

この時のデギンとドズルの心情はわかりやすい。ガルマの死を悲しんでいるということに裏はない。
しかしギレンとキシリアの心情がよくわからない。前の二人と比べるとこの二人は裏表があるからだ。

ギレンは長兄であり総帥でありジオン公国の行く末を担っているという自負もある戦争という現実とも向き合いつつ。そして野心もある。
この時のギレンは視線の動かし方などから父に対して含むところを持ってるんじゃないか、そういう腹黒い感じが画面からくるというか、つまりそういう演出がなされてるので含むところがあると思う。
キシリアはギレンより父の感情に寄り添った発言をして父を労っているようにも見えるのだが、
その裏で謀略を走らせている。シャアを左遷しろという事と、バーで酒飲んでるシャアに声をかけるキシリアの手の者かという前後の流れからすると
葬式中にこそこそ話しているのはシャアにコンタクトを取るように仕向けているのだろう。
シャアにも責任を取らせるというドズルとデギンの考えからすると
キシリアは左遷されたシャアを利用しようとする側、利用できるものは利用するスタンスらしい。

ドズルはシャアにも責任を取らせるように考えていた。そしてデギンはシャアを左遷させるように話した。
シャアはこの後大西洋まで出番なし。

父、長兄、長女、三男が集まってるところで家族って感じが出てくる。意見が合わなくて喧嘩になったりするじゃんね。 偉くなってもそういうのは変わらんね。

この国葬が行われる直前か同時にホワイトベースは、ランバラル隊と戦っている。 戦いが終わった時にギレンの演説が流れていて、ホワイトベースのモニターに映されている。

ランバラル隊とは、
ドズル中将の差し向けた部隊、ガルマの敵討ち部隊でもある。

最初はザンジバルという強い戦艦で追ってきたのだが、次の砂漠になるとギャロップっていう黄色いホバーの輸送機っぽいやつに乗っていた。 ザンジバルはどこ行った?という感じである。砂漠だからこっちの方がいいのか?どうやらそうではないらしい、なんらかの事情でザンジバルマ・クベの方に渡ったのだろう。 キシリアもこの時はオデッサにきてマクベと打ち合わせしてたからなキシリア様の意向かもしれないが。

アニメもボーッと見ていると全くよく分からなくなるのだが、 実際の艦隊戦に例えて考えろということだ、敵を倒すなら同等の以上の戦力をぶつけるものだろう。 ホワイトベース級の戦艦と戦うのであれば同クラスと思われるザンジバル級戦艦を持ってこないといけない。 なのだが、ランバラルはザンジバルを取り上げられてギャロップに変えられてしまったらしい。
戦う相手が手負いのホワイトベースだとしてもギャロップでは力不足らしいががんばるランバラル。

裏で進んでいる政治的駆け引きがあるらしい、表に出てこないけど現場の人間のセリフから滲み出てくるわけだ。 マ・クベの鉱山とキシリアの取り計らいとかあるらしい。
なぜかっていうと、ドズルがランバラルのために送り込んだ重モビルスーツのドムを3機、マ・クベに阻止されてランバラルには渡らなかったのだ。
黒い三連星が使っていたドムはこの時ランバラルのために送られた3機だったのだろう。
ザンジバルの件も同様の力が働いていたのだろうと推測できる。 劇中の一つ一つのセリフや出来事が分断されていてもちゃんと動きが繋がっているのが富野アニメだ。

戦争屋と噂される戦いのプロであるランバラルがなぜ破れたか、
政治的駆け引きに巻き込まれ、装備を取り上げられてしまった事
敵戦艦の中に突入したら昔お世話になったところのお嬢さんが居てめちゃくちゃ動揺してしまった事