響けユーフォニアム2
ネタバレはします!
TVアニメ、響けユーフォニアム2を見て、
“2"が付く前の時も見ていて、青春っぽい独特のタッチのアニメとしての表現が面白いのはいいんだけど。
今、第3話まで見て、
吹奏楽部に復帰したいと願い出る2年生の子がいて、その子は先輩に復帰を許可してもらいたいけど、断られてしまうの、なぜか。
何故先輩に許可をもらう必要があるのかというと過去の出来事が関わって拘りが出来てるから、
主人公はなんで断られるのかがちょっと気になってたんだけど、たまたま色んな人の話や行動を見て聞いてだんだん同情的になってきて、
自分から先輩に話を伺うと言い出してしまう、そして、合宿先でとうとう聞いてしまう。
吹奏楽部をやめたその子が入ると、部に1人いるオーボエ担当の子(鎧塚先輩)が辛くなるらしい、吐き気を催すくらいの因縁、トラウマがある。
でもやめた方の子は、オーボエの子を以前のままの友達だと思ってて、そんなことになってる事を全く知らないの。
それを別の仲のいい友達は知っている、しかも同じ中学校だったし、どっちも気にかけてるから、何も言わず黙っているの、
あすか先輩は、そんなこと面と向かって言えないけど、コンクールのことを考えると、オーボエの方が大事とも言うの。
もっと要約: 同じ中学校で同じ吹奏楽部だった同級生同士が、高校でも吹奏楽部で頑張ってたのだけど、1年目に3年生と折り合いが悪くて衝突して みんな揃って吹奏楽部をやめてしまうという事が起きていた。 その時やめた子とやめなかった子と、いて、
主人公がその謎に迫っていくのがミステリっぽい進行で、それはそれでみる方に緊張感が保たれるようで良いですね。
第13話まで見て、
部のみんなの悲願である全国での金賞
この全国コンクールで金賞をとらせるかどうか、という物語の動機について想う。
シリーズ構成や脚本の人らが手間暇を費やして書いたものがつまらないわけがない。
ここで全国コンクールの結果が金であろうが、たとえ賞がもらえなくても面白くて良い作品売れる作品が作られるように思う。
さて、であれば、今回の結果が銅賞であった事には、物語としてどんな意味があるのだろうか。
12話、13話と見ても、それは銅賞を取った世界でのお話になっている。
そこで語られていることが、銅賞を与えられた理由だろうか?
ただ
フィクションの持つ構造的な特性だろうか、
最後まで見てもらうための緊張感を維持する技法
見終わった後に抱かれる感情などをコントロールする
作品として支持を得られるための、共感を得られるものとして、このシナリオがベストだと選択された。
金賞であれと思いつつ見守る視聴者も居るだろう、
全国初参加で金賞などリアリティがないと思う視聴者も居るだろう。
ここでのコンクールは作中を貫くインシデントである。
これを通して登場人物たちが葛藤し周囲との関係を気づいていく。視聴者も理解しやすい。
金賞は登場人物たちにとって大きな目的でストーリーは進んでいくのかといえば違うのだ。
銅賞ではあり、一見して目的は達成されずという見方もできるが、
登場人物たちの目的は達成されている。
あすか先輩は審査員の進藤正和からリアクションを受け取れた事などなど、
このような形で物語の目的は達成されている。
その瞬間瞬間毎にお話の中に没入して、金賞とれたらいいなと思ったり、同時に金賞はやり過ぎだろうと思って見ていたりする。そう言う事があってキャラクターに共感しながら視聴できる事が、これはこれで素敵な事だなぁと思っておく。
そして、それらのストーリーがどのように視聴者の心に作用しているのかを想い耽るのもまた一興。