正解するカド

正解するカド」視聴完了。 正解ってなんすかね、なんなんすかねなんすかね、

結論としては、面白かったです。 似てると言われている、幼年期の終わりはこれから読む予定です。 でも多分、被る所はあるだろうけど、この正解するカドはそれとは違う独自の方向に向かってるだろうと思っています。

 この作品の当初で面白いと思い期待した事は、宇宙の外からもたらされた"ワム"という無尽蔵のエネルギー源をいかにして世界で公平に共有するか。それによって世界がどう変わっていくか。
それが見たかったが、そういう方向ではなかったのでちょっと残念。
 思うに大衆向けに作られるお話の進め方として、キャラクターの内面に向かっていく物が多いですよね。 私とあなた、あなたと私のような、その方が分かりやすいし集中できていいんだけども。 コミュニティ対コミュニティというのはなくて、結局グループの中の個人に焦点が合わせられるのかな。
進藤さんとザシュニナの2人のプライベートな関係のお話によって終結した感じがしてしまう。 それは本当は違うんだけど、そういう風に見えるのでお話を作るのって色々考えて難しいんだよなぁと。

ザシュニナさんが寂しそうにしてるのは萌えますね。 ちょっとBLチックな表現だった気がしますが、これはBLという概念を知ってしまったが故にそう認識してしまうだけだと思いたい。おかげさまでそういう風な見方を拭えなくて考えるのに邪魔になってるわけですがまぁよくある事なのでいいっす。

進藤さんは交渉人で、ザシュニナという存在と交渉する。その交渉に関する事について、これは作品の中心に近いと思うのでそれらの関連でもっと考えたいんだけど、、、保留。

進藤さんの出した答えが、サプライズを与えるって事が面白かったです。 相手がどうしたら驚くかってよくよく考えたんだろうな、他者への思いやりを感じてしまう。

あと最後に述べられた演説の内容でで素敵だと思ったのは、 異方に関連した物が全て消滅したあとに、これから人(人類)がどこへ向かうのかを語った事ですね。 何も無かった事になるなんて、嫌だなぁと思ったんだけど、そうではないという話をされて感心した。

でこの作品について超簡単に言ってしまえば、「我々は何者なのか、どこから来てどこへ行くのか」っていう話だった。

報道の人が「事実だけを伝えるんやー」って言ってて、あーたかがアニメが世間に問うてるよ。
でもこれは、今の世間に対するメッセージでもあるという事と今気づいた、意識して見ていないとスルーしてしまうけど、こういうテーマが出てくるのも見てて面白いんですよ。
(最近そういうニュースを見てたから今意識できてるんだけども。)
記者のフィルターを通過するから、複数の視点が必要なんじゃろうか?。でも、中道、ニュートラルであることが、、、 そこで、ふと思い出す、  池上彰さん、有名ですよね。彼は中立に徹するというか、事実のみを報道するというスタイルだと意識して考えると、スッキリ説明できていいなと。 自分の意見という物は脇に置いておいて、報道を仕事としたからには、事実のみを伝える。テーゼがあればアンチテーゼも伝えるよっと。みんなでそれを見て考えてシテーゼまで出しましょうという事かもしれませんね。  少し話がずれます。 その池上さんが今の政権や風潮に苦言を呈しているのは、その池上さんをしてそこまで言わせる程の状況という感じでしょうか? それは「国益」という言葉に対する意見についてです。 メディアが国益を言い出すときの問題について。

メディアが国益を意識し始めたらおしまいである | シノドス編集部

「一九七一年の沖縄密約問題」こういう事を知らないといけないよね。教育によってでもいいんだけど…。権力側はそういう事をやる。 利害関係などを考えてシステムを構築する。憲法とかもそういうシステムになってますよね。そういう物を意識して構築していかないとダメだよね。 人が悪いんじゃなくて、そういう事を生み出すシステムがあるという考えに立って、まぁシステム理論とかの話も大事。

だから、たかがアニメではないんですよ。 というわけで、報道が御用報道になってることに対するさりげない提言なのだろうと、そのセリフを読んでみた。
         ::最近、「強弁」という言葉を認識しました。確かに、権力側は強弁的な物言いが強いように感じます。自分が判官贔屓な性格だからかも知れませんが。 今の職場の直属の上の人が、強弁的だなって思う。合理性と強弁かな。なんかやりづらい。

正解するマド (ハヤカワ文庫JA)

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