ガンダム #41 光る宇宙
今回の戦闘シーンの緊迫感がヤバイ
作画面:
よく噂にでてくる板野一郎の作画、モビルアーマー「エルメス」の操る兵器「ビット」は視聴者の目で追えないような動きをする。
これまで40話見てきてやっぱり斬新で目が覚めるようなインパクトが実際にあった!!これは衝撃だわい
それをアムロ操るガンダムが撃破していく時の所作もキビキビしている。
噂には聞いていたが、実際に見て実感が得られるというのは良い。
これは、エルメスの前に登場した「ブラウ・ブロ」の表現(見せ方)と比べればよくわかると思う。ブラウ・ブロもビットと類似した兵器を持っていたがその動きは既存の作画の延長にあるものだった。
これと比べると、エルメスのビットは異質!動き出して停止するときのカクカク動いていて異様な表現で画面を引き締めてた。
アムロ「ガンダム」とシャア「ゲルググ」の一騎打ちもメリハリがあってキビキビしてた。
演出面:
この戦闘中には、これまでよくあるバトルを盛り上げるBGMは無く、ざらざらした環境音みたいなものがあるだけ。
アムロ、ララァ、シャア、セイラのそれぞれ繋がりを持った者同士が入り乱れてくる。
アムロとララァは お互い惹かれ合っていくが、シャアが割り込んでくる。
シャアは野心も見え隠れしている、(「私はガンダムを討ちたい」と言うのは戦功を上げたいのか?それとも遺恨を消したいのか?)
セイラがアムロの助けに入ってくるが、シャアはセイラに気づかないので危うく取り返しのつかない事をしてしまう所だった。
(シャアはセイラに金塊を渡して地球で暮らせと主張をかなり強く押し付けてくるぐらい妹を戦場から遠ざけたいぐらい家族を想っているのだが、操縦しているとは思わず危うく殺しかける。)しかし、ララァのニュータイプ的能力によって回避できたかのように見える。
アムロとララァがニュータイプ同士の世界で会話しているのだが、お互いモビルスーツ(MS)に乗っていてミノフスキー粒子も濃いハズだから通話は不可能な状況で会話をしている。どうなっているかというと超能力テレパシーのような物なんでしょうか、ガンダムってこんな話だっけ???
そのような見せ方をしてきている!
ここで精神的な世界を絵にしてくるので、シリーズの中でまったく異質な回になってる。
全くなんというか戦闘しながらドラマが進む、そういうのは後のアニメに相当影響与えててやっぱりガンダムは強いんだなぁと思った。
ララァというキャラクターの造形、瞳が単色ベタ塗りで瞳孔が描かれていない、全員制服の軍隊内にあって常に私服 謎のインド人(?)特別な存在を強調する演出がまたシリーズ内で特殊過ぎて浮いてる。ー>浮き上がらせている。
シャアとキシリアの会話、手が震えていますと言って手を見せる所がカッコいい。
デギン公王がギレンのメッセージを聞いているシーンでの違和感、 デギンが見ているのは、ガルマの喋る映像なのだが、、、 そこにはギレンのメッセージが再生されている。ガルマとギレンをオーバーラップさせて両方喋らせているんだから これはミスではなく意図的にやっていると思うのだが、どういう意図なのか全く分からなかった。
1話の密度高過ぎ、
アムロとララァに一番フォーカスしているけど、
状況が動きすぎな感じ、
・デギン公王は独断で和解に動きだし、ギレン総帥との確執が浮き彫り。デギン公王はガルマの死に引きずられているような気もするがどうか。
・シャアはザビ家への復讐についてキシリアに詰められる。ニュータイプの存在を信じられれば復讐よりも大きな野望が芽生えるのか戦後の話をちらつかせている。
・ソーラ・レイの発射シークエンスとギレンの演説。メカ好きな男子が貼り付けられる。
ニュータイプ同士の戦闘が終わるとソーラ・レイが発射されようとしているシークエンスが流れていく、ギレンの演説が入る。
このソーラ・レイ、スターウォーズの影響が垣間見えそうだった。スケールの大きな兵器とそれをコントロールする段取りって似通ってくるかもね。 先にSWという前例があればその影響を受けてしまうのは自然だろうと思う。
ガンダムとニュータイプ編
ストーリーは#34でララァと出会ってからハッキリとニュータイプ編に突入したように思える。
それまでの人間ドラマとは毛色が違う印象が現れてきている。
これから決戦に向かっているという流れからくる緊張感というわけでもない。
ララァが登場して、ニュータイプっていうよく分からない物が出てきて、テレパシーで会話しているなんて明らかに異質な物が混じってきている。
打ち切りの影響だろうか?そういう推測も出てきてしまう。