ガンダムがやばい面白い。
ガンダムがヤバイ!
ガンダムって子供の頃に再放送してたけど、絵が古いのと放送時間が活動時間に合わなかったので見ていませんでした。
第4話「ルナツー脱出作戦」
時は宇宙世紀0079年 サイド7って言う宇宙コロニーで暮らしていたら、ジオン軍の攻撃を受けて命からがら逃げ出したホワイトベース御一行です。 民間人を100人以上抱えての逃避行である。
今回はジオンの追っ手から逃れ救助を求めて、近場にある連邦軍の宇宙基地「ルナツー」へと寄港した所である。
ルナツーっていうのは見た目から小惑星をくり抜いて中に基地を作ったようなものだとわかる。
ルナツーの司令官ワッケインは厳しかった。 秘密兵器を使ったブライトや民間人を軍法会議にかけるといい ホワイトベースとガンダムを軍の管轄下に戻す。 ホワイトベースの事情を知ってる読者としては反感を持ってしまう。 アムロのセリフで「身勝手じゃないですか、サイド7がどういう状況だったかを調べもしないで、よくもそういうことが言えますね」 視聴者の感情はこっち側にある。
ワッケインは、軍人として当然の事をしているとも言える。 多分ルナツーは前線基地みたいな所だから、ジオン軍と相見える機会も多くて、余裕があるわけではないと言うのはその通りなんだろう。 そもそも現時点での連邦軍は劣勢なわけで。 規則に則って真面目な応対をすると、
ただアムロの側に立つと、それは身勝手でしかない、そもそも表向きは中立地帯にホワイトベースが来たせいでジオンに襲われて 正規の軍人も減ったので生き残るために止むを得ず戦ったのに軍法会議にかけられるとは何事かと。
追ってくるムサイ
ブライトがワッケインに赤い彗星が来ると忠告。 「名だたる戦士だからムサイごとき軽巡洋艦でルナツーに挑むような馬鹿な真似はしない」 と言って全く取り合ってくれない。
その頃、シャアは既にルナツーに近接していて、目前に迫っているルナツーを肉眼で見ながら気分を話している。
「敵を目の前にしても補足されぬとは奇妙なものだな、科学戦も詰まるところまできてしまえば大昔の有視界戦闘に逆戻りというわけか」
ガンダム世界では現代よりも科学が発展していて、当然ですよね宇宙に街を作って人が一生暮らしていける程の絵を見せられているわけだから。 でも、まだこの第4話の段階では、ジオンと連邦がこの宇宙でどう戦うのかはさほど描かれてない。 レーダーの性能がどう言うものかとか、ムサイが連邦軍の基地に接近できるのは幾ら何でも不自然だろうとか、 話数を追いながらガンダムの世界を積み重ねていってる。
セリフで、シャアの気分というものを言わせることによってなんとなく説得力があって、 世界設定の緻密さとかを保持しながらキャラを立ててドラマを進行させるっていうのを短い時間の中でさらっさらと織り込んでいけてるのって凄いんじゃないもしかして、富野演出の最高峰がガンダムであったと。
ガンダムの特徴
部屋に軟禁されて食事をしているアムロたちはガンダムの話している。 ガンダムの強さは、戦いのケーススタディであると話す。コンピューターが戦闘を記憶して、戦うたびに戦い方を覚えて強くなる。 素人のアムロでもシャアと戦えたのは「ガンダムの教育型コンピューターの性能がいいってことだよ」と言ってご謙遜をしている。
この時代のコンピューター観ってどんなもんだったんだろう。この時代以前のSFを読むしかないよね。諦めて読むしかない。
この時脱出する想定の話もしているんですよね。どちらにせよ連邦側の人間が連邦の基地からどこに脱出するんだと言う気もするが。 でも話を聞いてくれる人の所へ行こうって思うのはその通りだよな。
シャアの作戦
白兵で乗り込んできて爆弾を仕掛ける。 奇襲に対してワッケインは戦艦マゼランを発振させようとするが、 そのタイミングを狙っていたシャアたちは爆弾を爆破させて港の出入り口でマゼランを座礁させる。 座礁したマゼランが港の出入り口を塞ぐことでルナツーの戦力を封じた。その後にモビルスーツで仕掛けている。
まとめ
ガンダムっていうのがそれ以前のロボットアニメと違って、素人が乗って戦える理由まで一応設定の穴を塞ごうと色々考えて、ドラマ部分だけではなく、そのキャラクタが生きる土台の部分まで緻密に考えようとしている。 そういう事はありつつも、だからって面白くなるわけじゃない。 でもガンダムは普通に面白い。 作戦だって単純かもしれないけど、お話が淀みなく流れていくように感じるし、なんでこんな普通に面白いんだと。
ワッケインとホワイトベース御一行の対立があって、 ワッケインには手厳しく扱われるんだけど、真面目な軍人として真面目に対応していたと言う事である。 それがシャアの脅威にさらされて、ホワイトベースの艦長にも説得されて、少年たちの実戦経験も認めるようになると。 最後にホワイトベースを見送る姿まで首尾一貫していていいなぁと思った。