保守or改革?

話の中で、ある人が保守派か改革派かと分けようとする事が出てくる場合がある。
しかしながら、人を一律にどちらかに分類できるわけがないので、その話には大抵中身がない。 その無意味なレッテルの張り合いに踊らされるのがまた人である。
さて、 リベラルと保守が対立概念だと思ってる方の誤解を解いておこう。間違って覚えてる人がいるからな。
大まかに言うと、
・リベラルは自由と寛容の概念である。
・保守という政治思想で、それはゆっくり変化していくという感じのものである。
・改革はさらにいうと革命ですよね。突然極端に変えてしまう。
そういう思想概念。

諸行無常の人の世で変化しないことはあり得ない。
政治も同じ、保守というのも何かを変化させていく、ただ既存の伝統慣習、経験といった知見も大事にする。
そして新しい技術の変化などにどう対応していくのがベストか考える。
だから保守だの改革だので人を振り分けるのは意味がないんだな。
人に貼るレッテルではなくて、内容が保守的か改革的かなのかが比較できるだけ。
例えば、
 ある項目に対しては保守的な考え方を支持するし、
 別のある項目に対しては改革的な考え方を支持する。
個人の内に保守と改革が同時に存在する。
なので、この人は保守、この政党は保守、この人は改革、この政党は改革と 本来はこんな言い方ができるわけがない。

変な言い方だけど現代日本は殆どリベラルなんだと思うんだな。
制度から見れば、民主主義で憲法があって、国民がその主権者であり、基本的人権の保障を肯定していると思う。
それの元になったような自由と寛容を否定しないから。

みんながリベラルなら、何が違うのかというと、
権力が個人の自由をどこまで介入していいのかについての考え方で議論の分かれ道になる。