人が作った機械に、意識はあるのか判定できるか?

仮に我々人間には意識があるとする。 人間が作った機械には意識があるのだろうか? または、人間が機械上に意識を作りだすことはできるだろうか?

全く同じ意識とは言わないが、自分を自分として自覚する程度の意識、だがしかし、駄菓子屋のせがれが家業を継ぐかどうかと自覚するには自他を感じ取るセンサー類がどうしても必要になりそうな気がするので、もっと単純に、与えた刺激に対してどう反応するかを見て判定するところから始まる、かも?、しれない。

人工的に意識を持った機械を作り出そうと、考えられなくもないだろうか...。

一旦、与太話を流しておくと、、、
人の意識は、脳によって生み出されているとするならば、いや、まぁ体全体の細胞が相互作用して一つの意識を作っていると考えるほうが納得できるのだが、科学もそっちの方向を無視しないでほしいと思ってるわけだが、体内で起こる化学反応、電気的動きが情報のやり取りとして、化学物質による情報の伝達とそのメッセージ受けて反応する細胞がさらに情報を繋いでいくとしたらそして体のある状態を変更させていくとしたら、、、それもまた意識の情報ネットワークに組み込まれているとしても過言ではないと思える。

物を考えるという反応がニューロンのネットワークによって行われるとされるが、その反応を起こす実際の装置が五臓六腑と血管で繋がってる体の中の情報ネットワークと考えて見ることはできてもいいんじゃないのか、ニューロン以外の物質でもいいということから ニューロンの神経伝達速度は早いが、それより情報の交換が遅くなったり不正確になったとしても、そこで情報のネットワークが存在しているとすることはできるわけだし、(統合されているかどうかの問題になるかもしれないが。) 神経の伝達速度や正確性より更に高い物があることを仮に想定すると、神経によるネットワークはネットワークとは言えないなどという発想にはならないのと同じように。 体内の神経以外のモジュールも情報を交換し独自に処理して体の中の情報ネットワークの作っていて、意識に作用している。意識の判断に影響を与えている。そういうことを想像している。
内蔵も考えているという話がたまに出てくるしいが、 自分がそういう事を考えたりするのは士郎正宗の漫画を読んだからなので、そこんとこよろしく。

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主題に戻ると、 人工的な機械に意識を持たせる事は可能なのかというお話、 科学的に人間の神経の働きが解明されて、ナノテクノロジーで再現できるようになったとしよう 全く違うテクノロジーだが、我々が理解できる意識というものが、タンパク質や何かで出来た物質に宿るのではなく、それらの働きによる情報の処理のされ方によって意識が作り出されているのだとしたら。 そこらへんが統合情報理論なんだと思うんだけど、

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論

その統合情報理論に基づいて機械を作ったら、そこに意識は生まれるのだろうか? その機械は入力された刺激に対して、いつも異なる出力をする。その出力はある一定の範囲に収まるパターンを持っていて整然としており、混沌としていはいない。

人間の脳に外部から電磁気によって刺激を与えて反応を見るという実験があった、それで意識があるかどうかを観察する。意識がある時のパターンと意識がない時のパターンを比較すれば、意識がある時の脳の状態や働きがわかると、、、

そうして、機械にも意識があるかどうか調べようとしたら無理があるんだよね、 人間脳と全く同じ物ではなくて、その意識を定義する理論に基づいてそれを再現するために、バイオテクノロジーで人間と同じ脳を人工的に作ることも考えられるけど、 そうではなくて物に宿るのではなく情報のネットワークが統合されたところに宿るという前提の物を想定するので、ナノテクノロジーでカーボンで神経っぽいものを模して作るとかでも、それによって情報のネットワークが統合されて機能していればいい。 そこに意識があるかどうかを判定できるのかっていうと、 実際はそれを定義する理論に基づいた定義によって判定されるだけの事で、 それが現実に正しいかどうかを証明するのは結構不可能なんじゃないかって思う。

理由...。 人間の私が、自分に意識がある事を理解し、自分を自覚し、 他人の貴方に意識がある事を理解し肯定できるのは、経験によるものだけども、自分と貴方がそれぞれ個人として別な人間としても、同じ人間という種類に、更に広げて地球上の同じ動物であるという事を信じられるから、 自分にもある自分を自覚する意識が、他人の貴方の方にも貴方が貴方として自分を自覚する意識があるのだろうという事を、信じられる。尊重できる。(尊重できるのは人格であってこの意識云々の話とは関係ないかな。)

だから、人が機械に意識を作ったとしても、そこに意識があるかってのは、なんとも言えない。 人間とは違う物質材料ですごいナノテクノロジーとかで作られたとしたら、人間の意識を調べる際の電磁気的刺激を与えて反応を見て意識の有無を判定するということができないのは、 その機械に本当に意識があるとしたら、意識がある状態とない状態をどうやって調べたらいいかわからないんですよね。

人間の場合は人間の反応を人間が理解できるからこそ、他人の意識の有無を納得できてるだけだから。

クオリアとか、哲学的ゾンビとか、みんな考え出すと眠れない夜があるのもわかりみー

まぁ人工的に作れるかどうかは別として、人のレベルを超えたテクノロジーなら作れるんじゃないの。自然というか神というかではなくて、同じように宇宙の中に存在していて神でもなければ神になれるものでもない人間より高度な存在なら...。

人間はまず原始的生物を作るんだろうね、それは機械なのか生物なのかという議論からやるのかな

さらに時代は進むと、それらは日常の中に当たり前に存在する時代が到来すると、 意識があるとされれば、そこに疑問を持たずそういうものだと認識された世界が広がるだけで 意識がないとされれば無いと認識された世界が広がるだけなのでしょう。 だからそこに大した意味はないんですよね。

法律的に考えても、機械に意識があるから人権を認めるかどうかっていうのは、その時の社会構成によっても違うし、社会制度によっても違うのだろう、今の日本の民主主義のなかで意識を持った機械に人権を認めるという決定がされるとしてもそれは、それを決定する人々が信じる理論がそれを後押しするだけで、神の視点で見た場合の現実での意識が機械にあるかどうかは分からないのだろう

意識が自分の個人的な感覚としてしか掴むことができないから...