ひそねとまそたん

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 最近すっごく面白かったアニメ!

 「ひそねとまそたん」 まじレッサーのひそねと変態飛翔生物のまそたんが運命と戦う物語だった。

ーー以下駄文ーー

この平仮名のタイトルとサムネイルっぽい絵を見手の第一印象は ほのぼのしたお話なんだろうなという程度の認識で食指は動かなかったです。 だって、"ひそね"、"まそたん"と聞いても全然こんなの想像できませんし。

 そんなある日、これはどうやら空自が舞台となっていてそで竜を操っているらしい、という感じの情報を入手したら俄然興味が湧いてくるというのはファンタジーも飛行機も好きなら仕方ないこと。 空を飛ぶのは人類の夢だから。 「空自」+「竜」っていう組み合わせの珍しさと合わせて。

 アニメを実際に見るまでのイメージとしては、--現実の空自で飛ばしてる空飛ぶ鉄の塊を竜に見立てて、その竜と隊員が交流する日常を描く。-- 程度のイメージで、序盤は大体あってたけど。
竜(変態飛翔生物)が実は国に繁栄をもたらすとされ争いのタネにならぬよう秘匿して重宝されてきた。今は空自が引き継いでいる。なぜなら竜は空を飛ばせてやらないとストレスが溜まるから。っていう感じの設定だったのは意外だった。自我のある竜なのにパイロットが必要な理由は多分今後も語られないと思うけど。全然構わないですよ。

 主人公の甘粕ひそねが高校卒業後の進路を考えるところから始まる。 自分にしかできない事をやりたい人、それが何かわからないけど見つかるといいなって周りで話している。それらの声を横に聞きながら、飛んでいくF15を目にしたせいなのか、第一志望に航空自衛隊とだけ書く。やりたい事もなく自分にしかできない事なんて分からずそんな人物像。

 入隊した自衛隊では適正検査からDパイ候補生にされる。 この竜のパイロット?する方法が斬新だったからそれだけでも見てほしいなって思った。 
最初に上司に反発するところが、言いたい事を言えず仕事を断れない溜め込んじゃう日本人サラリーマンの気持ちを代弁しているのかもしれない。 突然殴りかかるカミーユ・ビダンのようだった。カミーユは殴るに至る理由があるんだけど殴られる方はまさか殴られるとは思っていなかった。 いや、まぁ、こじつけなんですが。
ひそねは慰めに来た機付長に胸の内を打ち明ける。曰く、思った事をなんでも言ってしまって周りとうまく馴染めないと悩んでいる。 そういう劣等感を抱えた主人公が、まそたんとの出会いからワンダフルライフが始まる。まそたんと関わって成長していくストーリーなんですね。ストーリーの枠はそん感じで置いといて、

 一番の見所は F-15に変形するドラゴン です。(ネタバレだと思うんですが公式でもその他でも言われてるんで放映されたらそのあとはネタバレ規制とか無いんですね悲しいですが。) コクピットVRで全天周スクリーンが再現されていました。空を飛んでるっていう飛翔感をアニメで表現される時が一番ワクワクしてしまう自分の感覚はキッズのままだから、ここめっちゃ面白いので空飛ぶのが好きな人はみんな見てー。第一話での掴みがバッチリってことですね。

 全くどうでもいい話になるんですけど、これも考えると辛い所ですよね、本当のドラマをやりたいって思ってても、最初の第1話の20分で継続視聴してもらうための掴みをやらないといけなくて、それはドラマパートを置き去りにしてでもまそたんを飛ばす事を優先しなければならないということになる。それに対する解としては飛ばす事とドラマをリンクさせて上手くまとめるとする。実際上手いからいいんだけど。それということは逆説的に言うと数話かけてから飛ばすという話の作り方は出来ない事になり、つまりTVアニメのお話の作りは実はたくさんの制約によって(以下ry 制約なんてどんなメディアでも同じだけど。
 それで自分も1話目を見てる時からちゃんと飛んでくれよって心の中で願ってしまう心があって邪魔でしょうがない。見ている時にドラマお話とは関係ない所で不安になる。例えば、半分過ぎたがまだ飛ばさないのか?この流れで飛ばす所まで持っていけるのか?制作様を信じてるぞ...。とか邪念が浮かんで来てしまう。どう考えても純粋にドラマを楽しもうという姿勢ではない。エゴのようなものが付いて回っている。これはもう仕方ないんだよなと諦めているけど。やっぱりそう思ってしまったのです。

 あと、よく考えたらこれまでのロボアニメと類似したパターンがあるので、そう言う意味では安心して見てもらえるかもしれない。
-- 平和に暮らしていたが、突然陰謀に巻き込まれ、実はこんなものが開発されていた!今から君がパイロットだ。やってくれるな?やーってやるぜー!!--

 何でアニメファンがアニメのチェックが弱いんだとか思われるかもしれないけど、毎回全部チェックとか普通無理だから。過労死しちゃう、好きなら何でもできるわけじゃないんだよ < 話の文脈が間違ってる。

 タイトルが全部平仮名だと、どこで区切ればいいか直感的にわからないから、こういうのってヴィジュアルとセットで見せてもらわないとダメなんでしょう。よくあることだけど。

 基地内の移動時にひそねが乗っていたバイクはカブで、そう言えば最近カブを見かけないなと思った・・・。と思ったが仕事が屋内だから当然か。

 ひそねとまそんたんの良さについてぼーっと考えてたら、自衛隊が配ってたパプリカ王国の漫画を思い出して読みたくなってきた。(もしかすると実家の奥底にあるかもしれないし、ないかもしれない、地震で捨てたか)さすがに今は続いていないだろうか。うーむ、自衛隊って意外と漫画を出しててビックリさせられるよ。広報宣伝用の漫画なんだけど、それがパプリカ王国だけかと思ったら、等身大の青年が出てくるものもあってそんなバリエーションがね。きっとパプリカ王国の受けが良かったのだろうと思いたいです。とりあえずパプリカ王国の漫画だけでも出版してくれ!

追記. 見返すとまそたんを紹介できていなかった。 竜のまそたんは前任者が退いてからは長らく適合パイロットがいなくて格納庫で燻っていたみたいなんだ。言葉で意思疎通はできないから周りはやきもきしてるみたいなんだけど。とはいえ、ひそねとの関係では彼女の悪い性格で思った事を言ってしまうmまそたんはその一言に拗ねたりするから言葉はわからなくても意思疎通ができてしまってるようで、マンガ・アニメ的なんですね。なので、そんなまそたんの態度から察してコミュニケーションを取って行くひそねだったりする。 そういう傷つく側とそれを察して反省して仲直りして段々近づいて行く。 そんな事をしながら、ひそねとまそたんがこれからどんな経験を通して変わって行くのかなって言うのが期待されるところなのかな。 〇〇を飲み込んだりする所は野性味たっぷりに描かれてる。

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