もし地上が平面だったら。
もしも人の暮らしている地上が完全な平面状のものとして存在していたら。球体ではなく。
Use case:
宇宙アナウンサーの声「地球の人が暮らしている地上は今から球体状から平面状へアップデートされます。それに伴い大きな地震の発生が予想されますが極力影響が出ないように調整するとのことです。」
1
地平線、水平線はどうなったんだろう、地球岬へ行って見た!
水平線がやや丸く見えるという噂だけど・・・。
うーん、よくわかんない、肉眼だからかな?
現地の人に聞いて見た。
「さぁ、気にしたこともないね、まぁなんとなくだけど空が小さくなった気がするかな。気分のせいだと思うよ。」
記念に全天週パノラマ写真を撮ってみた。「水平線の位置がちょっと上がってる気がする」のメモ。
2
地上に果てはどうなってるのだろうか。
飛行機を飛ばして行ってきた。太平洋の向こうにはアメリカ大陸があって、大西洋があってそのままジブラルタル海峡が見えてきました。
そのままユーラシア大陸を東に進んでいますが、これはもしかすると出発する際に西へ行った方が良かったかもしれません。
球体が平面になるときにどこかで地面が分断されたはずですが。
そうこうしているうちに日本へたどり着いてしまいました。
これはどういうことでしょうか?平面状になっていないのでしょうか?
3
人工衛星からの情報をみて地形が変化していることと、地球の丸みがなくなり宇宙と地上の境界線が果てしない先まで続いていることが判明しました。
星の動きを見ると不可思議です。東から西に動いているように見えますそれをずっと見ていくと同じパターンが繰り返し現れてきています。
太陽と月が異なる速度で通り過ぎてゆき、過ぎ去って行った方向とは逆の方向から現れてきます。
続報があり次第配信いたしますのでお待ちください。
4
多少迂回しながらも東へ飛び続け、結局出発地の日本へ戻ってきてしまった、
だとするとここはもう一つの日本なのかもしれない。誰もいない何もない日本と同じ形をした土地。
しかし、草木は生えており、人もいる。自宅へ戻ると家族がいて再開を喜んでもらえた。
ああ、なんていう悪夢だろうか。いや言ってみたかっただけで特に意味はない。
そこで仮説を立てた、昔のゲームみたいに四角の地図があってその上下左右が繋がってループしていたのと同じような仕組みになってるんじゃないかと。
この地上もまたループして繋がっている。四角形で区切られた世界が端々で繋がってループしている。
南極へ行ったら北極に出るのかどうか気になるけど、
東に行ったら西に着いたんだから多分きっとそうなんだろう。
っと、いうことは?
5
世界の予算で超望遠鏡を作ってもらった。
大気を無視して地の果ての果てまで性能限界上限突破の合成強化をMAXにした望遠鏡だ。
これを覗いてみると・・・!
居ました、自分の後ろ姿が見えます!!!望遠鏡を覗いて居ます。片手を挙げると上げました
6
ここはまるで合わせ鏡のような世界でした。
無限の土地が手に入るという一部の期待は潰え
神様もとんだ気まぐれなことをするものだと思いました。
fin
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